犬はとても賢い動物です。  何千年も前から犬は人間と仲の良い動物です。

犬は主人の命令をよく聞く動物です。  犬は、自分を可愛がってくれる人や、

飼い主に喜ばれることをするのが大好きな、人間に忠実な動物です。

  犬と猫はずいぶんと違うのです。  犬はいつも飼い主の手と目をよく見てい

ます。  よく訓練された犬は、飼い主の手を見ただけで飼い主の気持ちが分か

るのです。  飼い主に優しくしてもらいたいという気持ちの強い動物です。

  飼い主に誉めてもらいたい動物です。  これが訓練の基礎になります。

                この気持ちを利用して訓練するのです。

 

    私達も、お父さんやお母さんに認めてもらいたい気持ちがあります。

      お父さんやお母さんにいつも誉めて貰いたい気持ちがあります。

      そして、私達は、何よりも、神様に誉めてもらいたいのです。

 

  犬は大体50日ほどすると親犬から離れます。  その時からとても大切な基礎

訓練が始まります。  駄目な犬はいないのです。  人間が駄目にするのです。

どんな犬でも訓練すると、驚くほどほど賢くなります。  命令をよく守りま

す。  訓練をしていない犬はとても困りものですが、それは犬が悪いからでは

なくて、飼い主が犬のこと少しも理解していないか、犬のことを少しも知ろう

としていないからです。  飼い主が犬を少しも理解しようとしないと、どんな

に高価な犬でも駄目になるのです。  吠えたり、咬んだり、逃げたりします。

 

  これは人間にも当てはまります。  親が子供を育てる時に子供を充分に理解

して、励まして、誉めて育てることがとっても大切です。  親や学校の先生

が、子供を充分に理解していないと、子供は、その子供に神様が与えて下さっ

た能力を充分に発揮できないまま畏縮したまま大人になって行きます。

  犬も同じです。  犬を育ててみて、このようなことが分かって来ました。

 

  私たちには「たましい」というものがあります。  動物にはありません。

「たましい」は、神様の愛を理解するために、人間にだけ与えられた神様から

のプレゼントです。  神様を知る、神様の気持ちを理解するために与えられた

「たましい」も、訓練しなければ次第に鈍感になり、やがて駄目になります。

    せっかく神様が下さったのに、訓練しなければ、少しも伸びません。

        成長しません。  いや、成長することができないのです。

 

  犬が飼い主の手と目をいつも見ているように、私たちは神様のお心が分かる

ように、いつも神様を見ていなければなりません。  お祈りをしたり、聖書を

読んだりして、自分で訓練する必要があります。  優しい心を養う必要があり

ます。  訓練していない犬は駄目な犬になります。  それと同じように、訓練

していない「たましい」で神様をみたり、神様の気持ちを理解することはでき

ません。  訓練は厳しいのですが、必ずそれだけの良い結果が出てきます。

鉄は熱い時に叩いてナイフを作ります。  犬は生れて50日くらいの赤ちゃんの

時から骨や消化器官を丈夫にするような餌を与え、しつけの訓練を始めます。

  私たちの「たましい」も、良い訓練をたえず忘れないようにしましうね。