2003年4月6日  八ヶ嶽南麓  野村基之翻訳

 

 

    新学期が始まりますとピカピカ1年生は真新しい鉛筆を筆箱に入れて登校です。

  そこで、鉛筆さんにひとこと言っておきたいことがあります。

 

1.  新1年生がだれであれ、その学童の手の中にしっかりと握られていなければ鉛筆

本来の使命を達成することはできないということです。

 

2.  時々は耐えられがたいほどの苦痛に出会うことがあるということを覚悟する必要

があるということです。  持ち主がお前さんを鋭いナイフで削ることがあるから。

  しかし、この苦痛を通らなければ、お前は決して善い仕事ができないということを

肝に銘じておかなければならいんだょ。

 

3.  書き損ないの失敗をした時には素直に過ちを認めて、書き直すことに躊躇しない

こと。

 

4.  大切なことは外側の格好や見栄ではなく中のもの、芯を正しくすることだょ。

芯=心が曲がっていたら用を達することはできないんだょ。

 

5.  どんなに困難な状態にあっても、折れても、壊れても、短くなっても、それでも

ただただ読み易く書き続けることが肝心なんだょ。

 

    さぁ、わかったら、それぞれ筆箱に戻って、可愛い学童たちと学校に行って良い

お仕事をするんだょ。  よぉ~くおわかりだね?!

 

    私たちは創造主によって創られた鉛筆です。  各自その責務を果たしましょう!